【私はあなたであった。あなたは私になるだろう】
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腐敗の仕事は、時として命懸けである。ぁあ鬱の話じゃないから(挨拶
気の利かない上司より日曜日、9時に会社集合ってメールが来たのは、先日の腐日記にて諸君に述べた通りだが、その内容とは、ヘリコ(業界風)に搭乗しての空撮だった。金曜までの天気予報に依ると、土日の天気は悪いとのことで、こりゃ4連休は確実だわいと、ほくそ笑んでおったのに残念至極だった。
この季節になると数社から引き合いがあり、空から社屋などを撮影する機会が多い。景気の悪い頃の数年間は、まったく引き合いが無かったり、あったとしても予算が乏しく、セスナしかチャーター出来なかったとかいうパターンばかりであったが、今年は景気の回復を反映してか、そこそこの予算が集まり、ヘリコをチャーターすることになった。まぁ、ビデオの撮影があるのでヘリコにせざるを得ないって事情もあった。
因みにチャーター料は、セスナが数万円(税別)@1Hに対し、ヘリコは30万円(税別)@1Hである。

今日のヘリコ
ヘリコを使った空撮は良い。何と言っても楽チンである。ホバリングが出来るのは勿論、その場所でちょっと上昇とか下降とか、きめ細かい指示が出来る。
ところがセスナの場合、そうもは逝かぬ。ホバリングが出来ないので、微調整が出来ないばかりか、ベストな位置を探すのも一苦労する。しかもベストな位置は瞬時に通過する。さらに振動を少しでも抑えるべく、撮影時はエンジンを停止する。つまり、グライダーの如く滑空する。
極め憑けは、レンズを出す開閉窓が異様に小さいので、水平飛行ではアングルを真下に向けることが出来ない。必然的に機体は垂直に姿勢を取る。窓や扉が無ければ、腐敗は落っこちて、地上にて肉塊になること、どう考えても確実なのだ。
とはいえ、ヘリコに搭乗しても恐ろしい体験が待っておる。
ホバリング中、不意に強風が吹けば、思いっ切り機体は煽られる。翼が無い分、滑空出来ないのだから、その恐ろしさはセスナの比ではない。また、セスナのように垂直に姿勢を取ることが出来ないので、ささ、どうぞどうぞ。と言わんがばかりに窓が開くようになっておる。シートベルトが無く、不意の強風に煽られれば、腐敗は落っこちて、地上にて肉塊になること、やっぱり確実なのだ。
通常の撮影では高度200〜300メートルほど。それでも充分に恐ろしいのに、かなり広い敷地の撮影ともなれば、高度600メートルくらいにまで上昇せねば、満足な画は撮れない。それで首を半ば出して、真下を見るのだから、その恐ろしさは半端ではない。
さて、空撮ヴァージンで、撮影の機会があるかもしれない諸君に言っておくが、特にセスナの場合、シャッタースピードは可能な限り速いほうが良い。フジの6×9の場合、レンズシャッター故、500分の1秒までしかないが、それなら500分の1秒で臨め。尚、500分の1秒ですらブレることがある。
また、フィルム感度はISO400を上限にしておけ。特に商用ならば大伸ばしする可能性が極めて高いからである。なるべくISO100で。その為、絞り値が浅くなっても気にしないように。まずブレないことが至上命題であるし、そもそもピントが無遠大になるので、ピンぼけの心配自体が少ないからである。あと、最も重要なことだが、高所恐怖症ならば止めとけ。最初っから。
以下は、そのように恐ろしい体験を重ねつつ、撮影した高松市の上空である。今回の機材はフジの6×9とニコンのD70である。無論D70は予備兼物見遊山用に過ぎない。
尚、総てのカットがやや白けているのは、天気もさることながら、ガラス越しに撮影しておるからだ。商用で撮ったカットは総てクリアである。スキルである。

いよいよ離陸
ヘリコなんだから垂直に上がれば済むのだが、ルール上、滑走路から離陸する。

離陸直後
のどかな田園風景が広がる。田舎だよ、どうせ。

琴電車庫
一部の電車マニアに愛されておる琴電である。とはいえ、昔ながらの吊り懸け式電車もすっかり減ってしまった。

高松市内
手前は高松中央I.C。奥手に逝くほど、中心部である。生憎の天気で白けておるが。天気が良ければ、腐敗の実家も見えるはず。

栗林公園
天下の名勝と高松市が勝手に謳っておる栗林公園。
とまぁ、このような恐ろしい体験を90分間味わい、昼前に空港に帰還した。降機して直後、相方に撮影が終わった旨を電話したところ、お約束のリアクション。
チッ、生きてやがる。
莫大な保険金と遺族年金の受け取りは、来年以降になったそうである。
気の利かない上司より日曜日、9時に会社集合ってメールが来たのは、先日の腐日記にて諸君に述べた通りだが、その内容とは、ヘリコ(業界風)に搭乗しての空撮だった。金曜までの天気予報に依ると、土日の天気は悪いとのことで、こりゃ4連休は確実だわいと、ほくそ笑んでおったのに残念至極だった。
この季節になると数社から引き合いがあり、空から社屋などを撮影する機会が多い。景気の悪い頃の数年間は、まったく引き合いが無かったり、あったとしても予算が乏しく、セスナしかチャーター出来なかったとかいうパターンばかりであったが、今年は景気の回復を反映してか、そこそこの予算が集まり、ヘリコをチャーターすることになった。まぁ、ビデオの撮影があるのでヘリコにせざるを得ないって事情もあった。
因みにチャーター料は、セスナが数万円(税別)@1Hに対し、ヘリコは30万円(税別)@1Hである。
今日のヘリコ
ヘリコを使った空撮は良い。何と言っても楽チンである。ホバリングが出来るのは勿論、その場所でちょっと上昇とか下降とか、きめ細かい指示が出来る。
ところがセスナの場合、そうもは逝かぬ。ホバリングが出来ないので、微調整が出来ないばかりか、ベストな位置を探すのも一苦労する。しかもベストな位置は瞬時に通過する。さらに振動を少しでも抑えるべく、撮影時はエンジンを停止する。つまり、グライダーの如く滑空する。
極め憑けは、レンズを出す開閉窓が異様に小さいので、水平飛行ではアングルを真下に向けることが出来ない。必然的に機体は垂直に姿勢を取る。窓や扉が無ければ、腐敗は落っこちて、地上にて肉塊になること、どう考えても確実なのだ。
とはいえ、ヘリコに搭乗しても恐ろしい体験が待っておる。
ホバリング中、不意に強風が吹けば、思いっ切り機体は煽られる。翼が無い分、滑空出来ないのだから、その恐ろしさはセスナの比ではない。また、セスナのように垂直に姿勢を取ることが出来ないので、ささ、どうぞどうぞ。と言わんがばかりに窓が開くようになっておる。シートベルトが無く、不意の強風に煽られれば、腐敗は落っこちて、地上にて肉塊になること、やっぱり確実なのだ。
通常の撮影では高度200〜300メートルほど。それでも充分に恐ろしいのに、かなり広い敷地の撮影ともなれば、高度600メートルくらいにまで上昇せねば、満足な画は撮れない。それで首を半ば出して、真下を見るのだから、その恐ろしさは半端ではない。
さて、空撮ヴァージンで、撮影の機会があるかもしれない諸君に言っておくが、特にセスナの場合、シャッタースピードは可能な限り速いほうが良い。フジの6×9の場合、レンズシャッター故、500分の1秒までしかないが、それなら500分の1秒で臨め。尚、500分の1秒ですらブレることがある。
また、フィルム感度はISO400を上限にしておけ。特に商用ならば大伸ばしする可能性が極めて高いからである。なるべくISO100で。その為、絞り値が浅くなっても気にしないように。まずブレないことが至上命題であるし、そもそもピントが無遠大になるので、ピンぼけの心配自体が少ないからである。あと、最も重要なことだが、高所恐怖症ならば止めとけ。最初っから。
以下は、そのように恐ろしい体験を重ねつつ、撮影した高松市の上空である。今回の機材はフジの6×9とニコンのD70である。無論D70は予備兼物見遊山用に過ぎない。
尚、総てのカットがやや白けているのは、天気もさることながら、ガラス越しに撮影しておるからだ。商用で撮ったカットは総てクリアである。スキルである。

いよいよ離陸
ヘリコなんだから垂直に上がれば済むのだが、ルール上、滑走路から離陸する。

離陸直後
のどかな田園風景が広がる。田舎だよ、どうせ。

琴電車庫
一部の電車マニアに愛されておる琴電である。とはいえ、昔ながらの吊り懸け式電車もすっかり減ってしまった。

高松市内
手前は高松中央I.C。奥手に逝くほど、中心部である。生憎の天気で白けておるが。天気が良ければ、腐敗の実家も見えるはず。

栗林公園
天下の名勝と高松市が勝手に謳っておる栗林公園。
とまぁ、このような恐ろしい体験を90分間味わい、昼前に空港に帰還した。降機して直後、相方に撮影が終わった旨を電話したところ、お約束のリアクション。
チッ、生きてやがる。
莫大な保険金と遺族年金の受け取りは、来年以降になったそうである。
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昨日より会社を休んでおる。別に出社拒否ではない(挨拶
木曜日の話である。先週はずっと15〜19時間労働@1日であったので、これくらい休んでも良いだろうと、気の利かない上司にメールをしたところ、1分もしないうちに電話がかかってきた。君とは話をしたくないからメールにしたのにと思いつつ、相手にせぬワケにも逝かず、憔悴しきった声質で対応。
心配をするならば、もっと以前から心配しろ、ボンクラ。
で、電話を切った直後から血色の良い声質になり(演技終了)、二度寝。そして昼飯を喰って、蒼い号を走らせる。温泉にでも逝くつもりだったが、彼の日は相方の仕事は早番だったので、15時には帰宅した。そのまま酒を呑んで、だらりんと過ごす。
そして今日、予てから逝ってみたい温泉があったので、またも蒼い号を走らせる。何でも露天風呂が良い感じらしい。写真でしか見たことがなかったのだが、なかなか野趣溢れる風呂のようだ。
30分くらい蒼い号を転がせて、現地に到着。因みにリッター10.4キロと好燃費。
彼の露天風呂は数年前に新しく作った代物で、元々の温泉(ホテルの大浴場)は非常に古い。少なくとも腐敗が物心憑いたときには、既に存在しておった。フロントにて入浴システムを訊いたところ、予め大浴場で洗髪などを済ませてから、一旦浴衣に着替えて、露天風呂へ向かえとのこと。何だかややこしいシステムだが、此処はDo in the Rome,as the Roman's do.の精神で臨むしかない。
素っ裸になって大浴場へ。うわっ、昔とまるっきり一緒ではないか。よくよく考えれば、此処に来たのは何年ぶりであろうか。20年近く来たことが無い気がする。にもかかわらず、何もかもが一緒である。ただ、ヤケに狭くなった印象。チビの頃は、なんと広大な風呂だと思っていたモノだが、腐敗が大人になった証なのかもしれぬ。
全く同じだけに、古臭さは否めない。しかも外に見える庭がちっとも手入れされていない。丸見えなんだからもうちょっと何とかしろ。
さて少々感慨に耽った後、浴衣に着替え、露天風呂へ。写真で見るより遙かに野趣に溢れておった。山の斜面に建てられている故、谷側は高く壁が作られ、向こうからこちらは全く見えなくなっている。即ちこちらかも向こうは全く見えないワケで、ちと詰まらない。だが、尾根側はまったく敷居がない。丸見えである。そして入浴者は丸腰である。うっかりイノシシと遭遇すれば命は無いだろう。
この露天風呂のある位置は丁度風の通り道のようで、吹き抜ける風が気持ち良い。しかも今の季節だから、風は桜の花びらを運んでくる。それが程良く湯船に散っておる。谷側の桜が全く見えない代わりに、なかなか粋な計らいがされておる。
さらに、風呂の細かいところに目を遣ると、ムカデ・キン●ョールが置かれておった。季節になれば、此処が修羅場と化すこともあるのだろう。
こうして小一時間ほど風呂を堪能し、浴衣のまま休憩所に逝った。既に先客が居った。否、居るの自体は当然構わない。問題は、年頃のねーちゃん2人が今にもはだけそうな浴衣姿で、畳の上でゴーゴーとイビキをかいて寝ておったのだ。暫くは気にせず、持参した本を読んでおったが、やはり気になって仕方がなかったので、ロビーへ移動した。
まるで据え膳であった。
とまぁ、斯様な休日2日目だった。で、さっき気の利かない上司よりメールがあった。日曜日の9時、会社集合。だそうである。どうやら4連休は3連休に短縮されそうな情勢。
木曜日の話である。先週はずっと15〜19時間労働@1日であったので、これくらい休んでも良いだろうと、気の利かない上司にメールをしたところ、1分もしないうちに電話がかかってきた。君とは話をしたくないからメールにしたのにと思いつつ、相手にせぬワケにも逝かず、憔悴しきった声質で対応。
心配をするならば、もっと以前から心配しろ、ボンクラ。
で、電話を切った直後から血色の良い声質になり(演技終了)、二度寝。そして昼飯を喰って、蒼い号を走らせる。温泉にでも逝くつもりだったが、彼の日は相方の仕事は早番だったので、15時には帰宅した。そのまま酒を呑んで、だらりんと過ごす。
そして今日、予てから逝ってみたい温泉があったので、またも蒼い号を走らせる。何でも露天風呂が良い感じらしい。写真でしか見たことがなかったのだが、なかなか野趣溢れる風呂のようだ。
30分くらい蒼い号を転がせて、現地に到着。因みにリッター10.4キロと好燃費。
彼の露天風呂は数年前に新しく作った代物で、元々の温泉(ホテルの大浴場)は非常に古い。少なくとも腐敗が物心憑いたときには、既に存在しておった。フロントにて入浴システムを訊いたところ、予め大浴場で洗髪などを済ませてから、一旦浴衣に着替えて、露天風呂へ向かえとのこと。何だかややこしいシステムだが、此処はDo in the Rome,as the Roman's do.の精神で臨むしかない。
素っ裸になって大浴場へ。うわっ、昔とまるっきり一緒ではないか。よくよく考えれば、此処に来たのは何年ぶりであろうか。20年近く来たことが無い気がする。にもかかわらず、何もかもが一緒である。ただ、ヤケに狭くなった印象。チビの頃は、なんと広大な風呂だと思っていたモノだが、腐敗が大人になった証なのかもしれぬ。
全く同じだけに、古臭さは否めない。しかも外に見える庭がちっとも手入れされていない。丸見えなんだからもうちょっと何とかしろ。
さて少々感慨に耽った後、浴衣に着替え、露天風呂へ。写真で見るより遙かに野趣に溢れておった。山の斜面に建てられている故、谷側は高く壁が作られ、向こうからこちらは全く見えなくなっている。即ちこちらかも向こうは全く見えないワケで、ちと詰まらない。だが、尾根側はまったく敷居がない。丸見えである。そして入浴者は丸腰である。うっかりイノシシと遭遇すれば命は無いだろう。
この露天風呂のある位置は丁度風の通り道のようで、吹き抜ける風が気持ち良い。しかも今の季節だから、風は桜の花びらを運んでくる。それが程良く湯船に散っておる。谷側の桜が全く見えない代わりに、なかなか粋な計らいがされておる。
さらに、風呂の細かいところに目を遣ると、ムカデ・キン●ョールが置かれておった。季節になれば、此処が修羅場と化すこともあるのだろう。
こうして小一時間ほど風呂を堪能し、浴衣のまま休憩所に逝った。既に先客が居った。否、居るの自体は当然構わない。問題は、年頃のねーちゃん2人が今にもはだけそうな浴衣姿で、畳の上でゴーゴーとイビキをかいて寝ておったのだ。暫くは気にせず、持参した本を読んでおったが、やはり気になって仕方がなかったので、ロビーへ移動した。
まるで据え膳であった。
とまぁ、斯様な休日2日目だった。で、さっき気の利かない上司よりメールがあった。日曜日の9時、会社集合。だそうである。どうやら4連休は3連休に短縮されそうな情勢。
過日、ネット上で割と親しくしておる彼女より、好きな本はありますか?と問われた故、1冊の本を紹介したい。読書の秋までまだかなりの日数があるが、腐敗が痛く感動した書物故、諸君にも紹介するとしよう。

ど う よ
そもそもは、相方が図書館にて借りてきた本である。相変わらず珍妙なモノに惹かれる性分だな、この子はと思いつつ、居間に無造作に置かれておったのを手に取ってページを捲ったところ、これが非常に面白い。腐敗にしては珍しく、一気呵成に読んでしまった。しかも、
ゲラゲラ笑いながら。
内容が面白いのだから、笑うのは仕方がない。そして、面白い以上に感心したのは、非常に簡潔な文章であることだ。多くを書き過ぎず、かといって物足りないこともない。でもって、もっと知りたけりゃ図鑑でも見ろって言わんがばかりの文章だ。執筆者が意図しているかどうかは兎も角、腐敗はそう感じた。
腐敗は小説などを好まない。読んでいて怠くなる。様々な言葉で飾り立てたような文章が好かんのだ。それを描写といわれれば、ああそうですかと答えるだろうが、執筆者の自慰行為に無理矢理憑き合わされているようで、それがどうもいただけない。
かつて腐日記の読者より、小説を書けるんじゃなどと過分な評価を頂戴したこともあるが、小説の形態そのものに、一種の嫌悪感を持っている腐敗が小説を書けるはずもない。
史書や書簡集は好んで読む。言いたいことだけを簡潔且つ優雅に書いている文章を好む性向を反映しておるのかもしれぬ。
腐敗が趣味としておる写真にせよ、作文にせよ、【引き算の発想】で臨むのが良い。
ああ、そうそう。

続編もあるから
尚、これらの本は1500円位と少々値が張るし、直ぐに読み終える程度の文章量なので、立ち読み程度にしておき給え。但し、ゼッタイに噴笑するので、公の場で恥をかきたくない諸君には、購読を勧めておく。

ど う よ
そもそもは、相方が図書館にて借りてきた本である。相変わらず珍妙なモノに惹かれる性分だな、この子はと思いつつ、居間に無造作に置かれておったのを手に取ってページを捲ったところ、これが非常に面白い。腐敗にしては珍しく、一気呵成に読んでしまった。しかも、
ゲラゲラ笑いながら。
内容が面白いのだから、笑うのは仕方がない。そして、面白い以上に感心したのは、非常に簡潔な文章であることだ。多くを書き過ぎず、かといって物足りないこともない。でもって、もっと知りたけりゃ図鑑でも見ろって言わんがばかりの文章だ。執筆者が意図しているかどうかは兎も角、腐敗はそう感じた。
腐敗は小説などを好まない。読んでいて怠くなる。様々な言葉で飾り立てたような文章が好かんのだ。それを描写といわれれば、ああそうですかと答えるだろうが、執筆者の自慰行為に無理矢理憑き合わされているようで、それがどうもいただけない。
かつて腐日記の読者より、小説を書けるんじゃなどと過分な評価を頂戴したこともあるが、小説の形態そのものに、一種の嫌悪感を持っている腐敗が小説を書けるはずもない。
史書や書簡集は好んで読む。言いたいことだけを簡潔且つ優雅に書いている文章を好む性向を反映しておるのかもしれぬ。
腐敗が趣味としておる写真にせよ、作文にせよ、【引き算の発想】で臨むのが良い。
ああ、そうそう。

続編もあるから
尚、これらの本は1500円位と少々値が張るし、直ぐに読み終える程度の文章量なので、立ち読み程度にしておき給え。但し、ゼッタイに噴笑するので、公の場で恥をかきたくない諸君には、購読を勧めておく。
鬱に苛まされながらも、ひとつの仕事が完結した(挨拶
で、それを記念して1週間ほど休んで、シチリア島をほっつき歩こうかと、数日前より画策をしておった。何? そんなに休めるのか? チケットはどうする?
たわけ。
1週間の休みくらい、鬱を盾にすれば造作もないこと。チケットにしたって、H.I.S.の戸を叩けば済むことだ。ちょっと思い立てば、イタリアくらい容易に旅立てるのである。
そんなワケで、数日前より格安航空券を仕入れようと、色々と物色。11日出発だと7万円くらいからあった。中国とかアジアのマイナーキャリアだと、さらに安いが、万が一墜落した際、満足な補償が得られないので、相方を喜ばすためにも、先進国のメジャーキャリアより選択しなければならない。
ところが、今日になって、H.I.Sの戸を叩いたところ、11日出発の便の発券は終わっておった。なんということであろうか。腐敗はさらに日を捲っていった。
12日、ダメ
13日、ダメ
14日、発券出来る。どうやら数日前にはクローズするらしい。ANAとかで発売しておるPEXならば前日まで発券しておるというのに、これが格安チケットの性なのか。
まあ良いよ、まあ良い。
腐敗は、己に言い聞かせて、14日出発で旅程を組み直した。あとはクック時刻表を仕入れるとして、イタリア・レイルカード(1等【グリーン車に該当】専用)を仕入れるべきか悩んでおったときである。
パスポートは何処よ。
会社のデスクの引き出しを開けて、ゴソゴソと探す。奥の方を探ると、首からぶら下げるパスポートのケースが姿を現した。取り敢えずパスポートの存在を確認。そしてケースの中には、おびただしい航空券の半券が入っておった。殆どルフトハンザのばっかり。商用、私用に拘わらず渡独が多い証である。あとは、ドイツとイタリアとタヒチのテレホンカードが数枚。まあ要するに、ちっともケースの中を整理しておらん証である。そうか、これを発行してもう10年になるのか。などと感慨深く、パスポートを捲っておった。発行日に目を遣る。
15 APR 1997
何?ちょっと待て。有効期限に目を遣る。
15 APR 2007
この週末じゃねえか!!!
いきなり、旅程がぶっ飛んだ。有効期限は9月頃と思っていたのだが、どうやらとんだ勘違いらしい。明日、パスポートの延長を申請するとして、出来上がるのは1週間後である。最短で19日出発にしようにも、20日から気の利かない上司がドイツに出張するので、腐敗が会社を空けるワケにもいかぬ。今回は計画を断念せざるを得ないことが、自明の理となった。悲しいどころか笑えた。腐敗の凡ミスっぷりに。
腐敗自身を笑い飛ばした後、旅程を認めたコピー紙を紙飛行機にした。会社の外に出て、勢いよく飛ばした。黄砂で真っ白になった空へ飛んで逝った。今回の話は無かったかのように。
サヨナラ。
で、それを記念して1週間ほど休んで、シチリア島をほっつき歩こうかと、数日前より画策をしておった。何? そんなに休めるのか? チケットはどうする?
たわけ。
1週間の休みくらい、鬱を盾にすれば造作もないこと。チケットにしたって、H.I.S.の戸を叩けば済むことだ。ちょっと思い立てば、イタリアくらい容易に旅立てるのである。
そんなワケで、数日前より格安航空券を仕入れようと、色々と物色。11日出発だと7万円くらいからあった。中国とかアジアのマイナーキャリアだと、さらに安いが、万が一墜落した際、満足な補償が得られないので、相方を喜ばすためにも、先進国のメジャーキャリアより選択しなければならない。
ところが、今日になって、H.I.Sの戸を叩いたところ、11日出発の便の発券は終わっておった。なんということであろうか。腐敗はさらに日を捲っていった。
12日、ダメ
13日、ダメ
14日、発券出来る。どうやら数日前にはクローズするらしい。ANAとかで発売しておるPEXならば前日まで発券しておるというのに、これが格安チケットの性なのか。
まあ良いよ、まあ良い。
腐敗は、己に言い聞かせて、14日出発で旅程を組み直した。あとはクック時刻表を仕入れるとして、イタリア・レイルカード(1等【グリーン車に該当】専用)を仕入れるべきか悩んでおったときである。
パスポートは何処よ。
会社のデスクの引き出しを開けて、ゴソゴソと探す。奥の方を探ると、首からぶら下げるパスポートのケースが姿を現した。取り敢えずパスポートの存在を確認。そしてケースの中には、おびただしい航空券の半券が入っておった。殆どルフトハンザのばっかり。商用、私用に拘わらず渡独が多い証である。あとは、ドイツとイタリアとタヒチのテレホンカードが数枚。まあ要するに、ちっともケースの中を整理しておらん証である。そうか、これを発行してもう10年になるのか。などと感慨深く、パスポートを捲っておった。発行日に目を遣る。
15 APR 1997
何?ちょっと待て。有効期限に目を遣る。
15 APR 2007
この週末じゃねえか!!!
いきなり、旅程がぶっ飛んだ。有効期限は9月頃と思っていたのだが、どうやらとんだ勘違いらしい。明日、パスポートの延長を申請するとして、出来上がるのは1週間後である。最短で19日出発にしようにも、20日から気の利かない上司がドイツに出張するので、腐敗が会社を空けるワケにもいかぬ。今回は計画を断念せざるを得ないことが、自明の理となった。悲しいどころか笑えた。腐敗の凡ミスっぷりに。
腐敗自身を笑い飛ばした後、旅程を認めたコピー紙を紙飛行機にした。会社の外に出て、勢いよく飛ばした。黄砂で真っ白になった空へ飛んで逝った。今回の話は無かったかのように。
サヨナラ。
諸君、腐敗は死に損なったよ(嘆きながら挨拶
過日、腐日記の本体へ、自刃とか死ぬとか死のうとか、なかなか縁起でもない言葉を連発しておったのだが、残念ながら今回も死には至らなかった。
確かに、4日・5日と死にたい指数は軒並み急上昇を遂げておったのが、突如、仕事のゴールが見え始めて、収束へと向かった。あと1日遅ければ、幸いな事態へ発展しておった公算が大である。
どうもね、此処最近、割と鬱への対応が出来ておるというか、鬱に順応しておる気がする。つまり鬱を支配しておる気がするのだ。酒を呑んで、ワシは酔ったと思いながらも、己を上手くコントロール出来ておることが諸君にもあるだろう。まぁそんな感じ。
とはいえ実のところ、気だけで支配されぱっなのが本当だろうって感もある。酒を呑んで、酔ってないYOって吐くヤツが、実は一番危険極まりないのと同様である。
まぁ何はともあれ、鬱も酒もほどほどが肝心だよ。腐敗のように、どちらも痛感したり痛飲するのは止し給え。
脳の酷使も、酒の呑み過ぎも、真っ当なキチ●イを産み出す故。
過日、腐日記の本体へ、自刃とか死ぬとか死のうとか、なかなか縁起でもない言葉を連発しておったのだが、残念ながら今回も死には至らなかった。
確かに、4日・5日と死にたい指数は軒並み急上昇を遂げておったのが、突如、仕事のゴールが見え始めて、収束へと向かった。あと1日遅ければ、幸いな事態へ発展しておった公算が大である。
どうもね、此処最近、割と鬱への対応が出来ておるというか、鬱に順応しておる気がする。つまり鬱を支配しておる気がするのだ。酒を呑んで、ワシは酔ったと思いながらも、己を上手くコントロール出来ておることが諸君にもあるだろう。まぁそんな感じ。
とはいえ実のところ、気だけで支配されぱっなのが本当だろうって感もある。酒を呑んで、酔ってないYOって吐くヤツが、実は一番危険極まりないのと同様である。
まぁ何はともあれ、鬱も酒もほどほどが肝心だよ。腐敗のように、どちらも痛感したり痛飲するのは止し給え。
脳の酷使も、酒の呑み過ぎも、真っ当なキチ●イを産み出す故。