【私はあなたであった。あなたは私になるだろう】
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ホテルの窓枠にこんなのを貼っておった(挨拶
さて、今回の取材はドバイとアブダビの彼方此方が目的地で非常にタイトなスケジュールであった。それらの目的地のひとつにて、珍妙なMarkIIを見かけたのである。

こいつ
この色、日本であっても既にネタの領域に差し掛かっておる。ウインカーグラスが割れているのは惜しい。それにしても確か100系は日本専用モデルだった筈。日本で廃車となり、遙々この地まで運ばれてきたのであろう。右手にあるナンバーの取り憑けステーが何とも前オーナーが日本の若者だった感を醸し出しておるではないか。
尚、ドバイのナンバーは日本と同サイズのようである。

さらに、グレードが気になり、近寄ってみると、

ツアラーVじゃねえかYO

なんだこの違和感は。
まぁ良い。その辺の謎もペンディング。車内を見れば、謎も自然に解けると思い、サイドガラスから覗き込んだ。ところが、真っ黒のスモークを貼っており、車内はうっすらとしか見えない。フロントガラス以外、総て真っ黒である。後になって話を聞くと、強烈な日光を避ける為、真っ黒にしておるという。中には総ての窓を真っ黒にしておるヤツも居った。日本のヤ●ザもビックリである。
因みに総て真っ黒にして車検に通るかどうかは聞きそびれた。

パーキングブレーキが右に憑いておる。そして、シフトレバーの隣にボタン類が3箇所とも埋まっておる。それも、助手席側に配されておるではないか。
こっそり輸出しておったMarkII(仮説)はコンソールまで手を施さなかったのであろうか。
また、ボタン類が総て埋まっておるということは、やっぱりツアラーVであろうか。
謎は深まる一方である。


やっぱりダミースイッチか。
とはいえ、こっそり輸出しておったMarkIIツアラーV(仮説)はその辺を省略しておったのかもしれぬ。疑えばキリがない。そうこう思案しておったら、次の現場への移動と相成った。
移動中、現地のスタッフに色もグレードも何もかも変なMarkIIが居ったと話したところ、日本で廃車になったクルマをUAEまで輸出し、強引に左ハンドル仕様へ改造するのだという。UAEの法規が数年前に改定され、輸入車であっても特殊車両以外右ハンドル禁止となったらしい。それで、左ハンドルに改造屋さんが彼方此方に出来て良い商売をしておるそうである。
尚、法規の改定以前に登録した右ハンドル車は取り敢えずセーフとのことだった。だから、比較的古い日本車の右ハンドル車は比較的多く見かけた。例えば、81系前期のグランデリミテッドツインカム24バルブとか。
それにしても教えられた事実を聞いて総て納得した。あの100系MarkIIは日本からやってきたのだと。そして、左ハンドルに改造屋さんの手で改造されたのだと。但し、面倒臭がってコンソールまでは手を憑けておらんのだと。でもって何よりあの100系MarkIIは紛れもなく、
前オーナーたる日本の若者(確定)がグレード詐称をしており、実はツアラーSなんだと。
PR
この記事にコメントする