うっかり敬称

先の日曜日、割と重要な事情で松山に逝ったその帰路、プープ号の車中で相方が叫んだ。あ！　今日はデーモン小暮の解説だった！　相撲中継の話である（挨拶

デーモン小暮はやたら相撲に詳しい。何しろNHKの中継の解説に呼ばれるほどだ。だからといって、ヌハハハ、我が輩が思うにアレはうっちゃりではなかろうか。どう思う？　実況？　などと、あの独特なテンションで解説はしないのである。至極真面目。兎に角真面目。とはいえ、その真面目っぷりとあの素顔（ということにしておく）がミスマッチで実に愉快なのだ。

その日の解説はデーモン小暮と輪島であった。相撲解説のドリームタッグといっても差し支えあるまい。で、実況の岩佐アナとの掛け合いの途中でふたりの紹介が入ってきた。今日の解説は輪島大士さんと、デーモン小暮閣下さんにお越しいただきました。

閣下さん？

ちょっと待て。何故、「閣下」に「さん」なのか？
確かに芸名そのものに「閣下」が入っておる故、そう呼称する解釈も分からんでもない。とはいえ、発音と日本語表記にはあれほど五月蠅いNHKのくせしやがって、閣下さんなのである。フィリピンパブでよく耳にするシャッチョサンと同じではないか。そんなことで良いのか、NHK？

が、中継の最後、岩佐アナが輪島さん、デーモン小暮【閣下】、今日はありがとうございました。と吐いておった。岩佐アナはNHKは正しい日本語を表現せねばならない。という良心を精一杯滲ませておったのだろうと腐敗は確信する。まぁ、


【うっかり】という線も否定出来ぬがな。